「家を建てようと思ってるんだけど、子供部屋の色って何色にするべき?」
「子供の心理にいい影響をあたえる部屋にしてあげたいんだよね。何色にすればいいか教えて!」
家族で仲良く暮らすための家づくり、子供の心理にも気を配ってあげたいですよね。
この記事では、部屋の色が子供にあたえる心理効果をもとに、子供部屋の色を何色にしたらいいかを、色彩心理学の観点からわかりやすく解説します。
読めば、子供が居心地のよさを感じられる部屋にする方法がわかりますので、ぜひ最後まで読んでください。
子供部屋の色を決める際の6つのポイント
子供も大人とおなじように、色による心理効果を強く受けます。
具体的に何色にすればいいか、解説していきましょう。
おすすめの色は青
子供部屋におすすめの色は、青です。
青い子供部屋は心が落ち着き、長時間過ごしても疲れないのがポイント。
ただし、すべてを青だけでまとめてしまうと眠気を誘う原因になるので、部屋全体のカラーバランスが重要になってきます。
全体の70%をしめる天井や壁・床を基調色に、25%をしめるカーテンやカーペットを補助色として、部屋のイメージを決める色にしましょう。
のこりの5%には小物やクッションで強調色を取り入れます。
基調色・補助色・強調色の割り振りかた
天井や壁・床といった基調色には青は取り入れず、カーテンやカーペットといった補助色をパステル調の明るい青に。
強調色として、スタンドライトやクッションといった小物を黄色か赤にするといいでしょう。
こうすることで、落ち着く部屋でありながらも視界に適度な刺激があって、勉強する際に集中できる部屋になります。
補助色の青は、「彩度」の低い青にすると、より気持ちが落ち着いて勉強に集中できます。
「彩度」とは何か、ということについてはこのあと解説しますね。
「彩度」とは
「彩度」とは、色の鮮やかさを表す言葉。もともとの色にグレーを混ぜることで「彩度」を調節します。
おなじ青でもグレーをまったく混ぜていない状態を「彩度が高い青」といい、私たち人間が見ると「派手な色」という印象を受けるのです。
逆にグレーが混ざった青は「彩度が低い青」といい、「地味な色」の印象を受けます。
子供部屋におすすめなのは、「彩度」の低い地味な青。
集中力の途切れやすい子供にとって、予習復習といった勉強を長時間つづけられるには、精神的に落ち着いて過ごせる静かな環境づくりが大切で、地味な青はそういった役割を果たしてくれるのです。
青を補助色にすると睡眠の質もよくなる
青を補助色にするメリットは、睡眠の質にもあり。
人間は青を見ると、自律神経の調整を行っている視床下部が刺激され、セロトニンという神経伝達物質が分泌されます。
セロトニンは癒しホルモンとも呼ばれ、血圧を下げ、呼吸の回数を減らし、筋肉を弛緩させるように働きかける物質。
さらにセロトニンは、眠りに導くメラトニンというホルモンがつくられる材料になります。
このことから、青は心身をクールダウンさせて、安眠へといざなう効果があるのです。
子供部屋は子供の寝室も兼ねた部屋であり、毎日元気に活動するためには、睡眠の質が重要になってきます。
落ち着く・勉強に集中できるということ以外に、安眠できるという意味でも、青は子供部屋に向いているのです。
子供の好きな色は成長とともにどんどん変化していく
子供の好きな色は、成長とともにどんどん変化していきます。
まず、赤ちゃんは生後2~3ヶ月ごろから色の感覚が発達しはじめ、最初に発達するのは明るさの感覚です。
そのため、赤ちゃんは明るい黄色・白・パステルカラーが大好き。
しかし、6歳ごろから男女間の好みが分かれ、女の子は赤やピンク・白・ラベンダー・水色が好きになり、男の子は青・青緑・水色・黄色・黒が好きになります。
中学生ごろから女性の色は赤、男性の色は青という傾向がよりはっきりし、高校生にかけては10代特有の傾向として、黒・紺・グレー・ベージュといった地味な色が好まれるようになるのです。
つまり、子供部屋の色を決める際に子供の好きな色にあわせても、数年で好みが変化するので、あまり意味はないということ。
また、好きな色をえらんだつもりでも、知らず知らずのうちに落ち着かない部屋ができあがってしまう可能性があるため、心理効果を考えるなら青を取り入れてください。
照明は蛍光灯ではなく白熱灯にする
子供部屋の照明は蛍光灯ではなく、白熱灯にしましょう。
白熱灯の温かみのあるオレンジ色の光には、心を落ち着かせる効果があるからです。
蛍光灯の青白い光は、青の効果が強調されすぎて、心が落ち着きを通り越して沈静化してしまいます。
沈静化すると、とうぜん勉強する意欲が削がれてしまうので、子供部屋には向きません。
ここまで書いてきましたが、以上のことを実行すれば、子供の心理における色えらびはバッチリです。
この記事を読んだことで、子供部屋の色を何色にするべきかという悩みが解消されることを願っています。
なお、子供の心理を考えた子供部屋をつくってあげたいなら、方角も気にするとよりよい子供部屋が完成しますよ。
子供部屋のベストな方角について以下の記事でくわしく解説しているので、興味がある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
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