「へーベルハウスで家を建てたいんだけど、年収っていくら必要?」
「月々の支払い額ってどれくらいになるの? 年収3,000,000円でも建てられるかな?」
注文住宅の値段、車や電化製品と違ってはっきりした額が決まっていないし、いくら用意すればいいのかわかりにくいですよね。
この記事では、へーベルハウスで家を建てるには年収はいくら必要か、それに満たない年収で建てるにはどうしたらいいかをわかりやすく解説します。
実際にへーベルハウスで建てたひとの実例を挙げながら解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
へーベルハウスで家を建てたひとの年収
へーベルハウスで実際に家を建てたひとの口コミを調べると、年収は5,000,000円~15,000,000円程度となっています。
建築費用は23,000,000円~50,000,000円で、年収の2.33倍~7.5倍の家を建てているのが実情です。
年収6,000,000円で45,000,000円の家を建てたひとは、頭金わずか1,000,000円で建てており、資金がそれほど多くなくても年収の7.5倍程度であれば実現可能だということがわかります。
さらに、これらの口コミには土地代がふくまれているかどうかが書かれていないため、土地代をふくめると年収の7.5倍以上になる可能性があります。
へーベルハウスで家を建てるには年収はいくら必要か
では実際にいくつかの商品を例に出して、必要な年収がいくらになるか計算していきましょう。
対象とする商品は以下の3つです。
商品名 | 特徴 |
キュービック | 軽量鉄骨2階建て |
新大地 | |
フレックス | 重量鉄骨3・4階建て |
なお支払いの条件としては、次の通りで計算します。
- 頭金を本体価格の2割用意する
- 35年ローン(金利1.24%で固定)
- ボーナス払いなし
- 元利均等返済
キュービックの必要年収
(画像引用:へーベルハウスホームページ https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/)
軽量鉄骨2階建てのキュービック。坪単価の目安は700,000円~800,000円です。
わかりやすくするために坪単価を750,000円と仮定して、キュービックを延べ床面積30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
(※実際は延べ床面積が上下すると坪単価も変わるので、正確な金額ではありませんが、坪単価がいくら変動するかは断言できないため、この記事では一定で計算します。詳しくは以下の記事を参照してください。)
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
24,750,000円 | 33,000,000円 | 41,250,000円 | 49,500,000円 |
頭金 | 4,950,000円 | 6,600,000円 | 8,250,000円 | 9,900,000円 |
月々の支払い額 | 59,000円 | 78,000円 | 97,000円 | 117,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は78,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は59,000円です。
ただし、土地を持っていない場合はこれに加えて土地代がかかります。土地代はピンキリですが、東京都内や首都圏に住むのであれば30,000,000円は見ておきましょう。
さらに、注文住宅を建てる際は本体価格とは別に諸費用がかかります。金額は本体価格と土地代を足した金額の2割~3割程度。
仮に30,000,000円の土地を購入してキュービックを建てるとしたら、以下の計算でおおざっぱな総支払い額が出せます。
・30坪の場合
(本体価格24,750,000円+土地代30,000,000円)×1.25=68,437,500円
・40坪の場合
(本体価格33,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=78,750,000円
・50坪の場合
(本体価格41,250,000円+土地代30,000,000円)×1.25=89,062,500円
・60坪の場合
(本体価格49,500,000円+土地代30,000,000円)×1.25=99,375,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で68,437,500円です。
先ほどの実例のように年収の7.5倍でこの金額になるとすれば、キュービックを建てるには9,125,000円の年収が必要という計算になります。
ちなみに諸費用の内訳については以下の記事で詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ここまで読んで「高い…」と感じた方のために、へーベルハウスでつかえる値引き交渉のやりかたを以下の記事で解説しています。少しでも安く建てるために参考になれば幸いです。
新大地の必要年収
(画像引用:へーベルハウスホームページ https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/)
新大地の坪単価は、800,000円~900,000円が目安です。
わかりやすくするために850,000円と仮定して、新大地を延べ床面積30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
28,050,000円 | 37,400,000円 | 46,750,000円 | 56,100,000円 |
頭金 | 5,610,000円 | 7,480,000円 | 9,350,000円 | 11,220,000円 |
月々の支払い額 | 66,000円 | 88,000円 | 110,000円 | 132,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は88,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は66,000円です。
では、30,000,000円の土地を購入して新大地を建てると仮定し、諸費用を含めておおざっぱな総支払い額を出してみましょう。
・30坪の場合
(本体価格28,050,000円+土地代30,000,000円)×1.25=72,562,500円
・40坪の場合
(本体価格37,400,000円+土地代30,000,000円)×1.25=84,250,000円
・50坪の場合
(本体価格46,750,000円+土地代30,000,000円)×1.25=95,937,500円
・60坪の場合
(本体価格56,100,000円+土地代30,000,000円)×1.25=107,625,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で72,562,500円です。
年収の7.5倍でこの金額になるとすれば、新大地を建てるには9,675,000円の年収が必要という計算になります。
フレックスの必要年収
(画像引用:へーベルハウスホームページ https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/)
重量鉄骨3・4階建てのフレックス。坪単価の目安は900,000円~1,100,000円です。
わかりやすくするために1,000,000円と仮定して、フレックスを30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
33,000,000円 | 44,000,000円 | 55,000,000円 | 66,000,000円 |
頭金 | 6,600,000円 | 8,800,000円 | 11,000,000円 | 13,200,000円 |
月々の支払い額 | 78,000円 | 104,000円 | 130,000円 | 156,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は104,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は78,000円です。
では、30,000,000円の土地を購入してフレックスを建てると仮定し、諸費用を含めておおざっぱな総支払い額を出してみましょう。
・30坪の場合
(本体価格33,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=78,750,000円
・40坪の場合
(本体価格44,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=92,500,000円
・50坪の場合
(本体価格55,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=106,250,000円
・60坪の場合
(本体価格66,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=120,000,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で78,750,000円です。
年収の7.5倍でこの金額になるとすれば、フレックスを建てるには10,500,000円の年収が必要という計算になります。
へーベルハウスの家を〇〇の年収で建てるには
(画像引用:へーベルハウスホームページ https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/index.html/)
ここまでは30,000,000円の土地を買う前提で必要な年収を出してきましたが、もちろん土地代にいくらかけるかは個人の自由です。
ここからは、
- 年収3,000,000円
- 年収5,000,000円
- 年収7,000,000円
これら3つの年収でへーベルハウスの家を建てるにはどうすればいいかを見ていきましょう。
年収3,000,000円の場合
年収3,000,000円の場合、7.5倍で計算すると、22,500,000円。
先ほど例として挙げたなかでもっとも安い30坪のキュービックが、本体価格だけで24,750,000円なので、土地をすでに持っているとしても予算オーバーです。
こうなると、まず設備のグレードを下げて、坪単価を下限の700,000円まで下げるしかありません。
しかし、坪単価700,000円で30坪の家だとしても、本体価格は消費税込みで23,100,000円。まだ予算オーバーなので、坪数も下げましょう。
20坪の家にすれば、本体価格は消費税込みで15,400,000円※。これなら諸費用を考慮しても土地代に2,500,000円使えます。
頭金3,080,000円+諸費用4,475,000円の計7,555,000円用意して、月々の支払いは44,000円です。
年収3,000,000円というと月収が250,000円あるわけですから、夫婦2人で生活するぶんには困らないでしょう。
(※先ほど触れたように、坪数が変わると坪単価も変わりますが、いくら変わるかが断言できないため、一定で計算しています。)
年収5,000,000円の場合
年収5,000,000円の場合、7.5倍で計算すると、37,500,000円。
30坪のキュービックはグレードを下げなくても予算内で建てられますが、諸費用を考慮すると土地代に使えるお金が5,000,000円しかありません。
5,000,000円だと東京都内に住むのは難しく、首都圏もしくは地方で探すことになります。
設備のグレードを下げて坪単価を下限の700,000円まで下げれば、30坪のキュービックでも本体価格23,100,000円なので、土地代に6,500,000円かけられますが、それでも東京都内に住むのは厳しいです。
この場合、頭金4,620,000円+諸費用7,400,000円の計12,020,000円用意して、月々の支払いは74,000円。
年収5,000,000円ということは月収が416,000円あるわけですから、頭金と諸費用さえ用意できれば、支払い自体はそれほどきつくないでしょう。
年収7,000,000円の場合
年収7,000,000円の場合、7.5倍で計算すると、52,500,000円。
これぐらい予算があれば、先ほど挙げたなかでもっとも高額な、フレックスも建てられます。
フレックスの本体価格は30坪で33,000,000円なので、諸費用を考慮すると土地代にかけられるのは9,000,000円です。
頭金6,600,000円+諸費用10,500,000円の計17,100,000円用意するとして、月々の支払いは104,000円。
年収7,000,000円というと月収が583,000円あるわけですから、これぐらい支払いがあっても余裕を持って暮らせるでしょう。
おなじ金額で40坪のキュービックを建てることもできます。3・4階建てがいいか2階建てがいいか、好みで選びましょう。
ここまで書いてきましたが、坪単価は絶対的なものではなく、あくまで大体の価格を予想するための目安だと思ってくださいね。
この記事を読んだことで、へーベルハウスで家を建てるには年収いくら必要かという疑問が解消されることを願っています。
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