「家を建てようと思ってハウスメーカーをえらんでるんだけど、耐震性の高さを最重要視して建てたいんだよね」
「地震にいちばん強いハウスメーカーってどこなの? くわしく教えて!」
家を建てる際に、耐震性の高さは最重要ポイントですよね。
この記事では、耐震性の高い・地震に強いハウスメーカーはどこなのか、各社が出している耐震実験の数値を根拠に、ランキング形式で解説します。
読めば、理論上最強の家を建てるハウスメーカーがわかりますので、ぜひ最後まで読んでください。
ハウスメーカー耐震ランキング
ハウスメーカーの耐震ランキングを下の表にまとめました。見てください。
順位 | ハウスメーカー | ガル | カイン | 震度7 | 震度4~6弱 |
第1位 | 三井ホーム | 5,115(2階) 4,176(3階) |
231(2階) 183(3階) |
60回(2階) 29回(3階) |
発表なし |
第2位 | 住友林業 | 3,406(3階) | 発表なし | 22回 | 224回 |
第3位 | 積水ハウス | 発表なし | 160 | 1回? | 245回 |
セキスイハイム | 2,112(2階) 2,152(3階) |
発表なし | 1回? | 250回以上 | |
第5位 | 大和ハウス | 発表なし | 175 | 4回 | 発表なし |
第6位 | ミサワホーム | 1,873(2階) | 発表なし | 13回 | 26回 |
第7位 | トヨタホーム | 1,099(2階) | 発表なし | 発表なし | 90回 |
第8位 | 一条工務店 | 800(階数不明) | 発表なし | 発表なし | 253回? |
第9位 | へーベルハウス | 発表なし | 発表なし | 7回? | 発表なし |
パナソニックホームズ | 発表なし | 発表なし | 発表なし | 140回 |
第1位に輝いたもっとも地震に強いハウスメーカーは、三井ホームです。
ガル・カインともに最強の数値で結果をのこしており、2階建てよりも被害の大きくなりやすい3階建てでも震度7の揺れに29回耐えています。
ただ、余震として想定される震度4~6弱での実験結果は発表されておらず、加振回数を比較すると第2位の住友林業・第3位の積水ハウス・セキスイハイムのほうが上です。
大和ハウスを第5位にランクインさせたのもおなじ理由で、カインは175と積水ハウスの160を上回っていますが、震度4~6弱の回数については発表がなく、実験そのものを4回しかやっていない可能性も否定できません。
第6位のミサワホーム・第7位のトヨタホームについてはガルに比例してランク付けしました。被害の出にくい2階建てで1,873ガルや1,099ガルにしか耐えていないところを見ると、第1位の三井ホームや第2位の住友林業とは耐震性に大きな差がありますね。
第8位の一条工務店は、実験結果ではなく宣伝文句として800ガルに耐えることをうたっています。2年間で253回の実験を行ったとのことですが、どれぐらいの揺れにどんな状態で耐えたのか、具体的な発表はありません。
同率第9位のへーベルハウスとパナソニックホームズは具体的な数値をいっさい発表しておらず、「地震に強い」という曖昧な宣伝しかしていないことから、最下位にランクインさせました。
耐震等級3はどのハウスメーカーでも取れる
耐震性を把握するのにもっともわかりやすいのは、耐震等級3が取れるかどうかですよね。
しかし、耐震等級3の基準は、600ガルの揺れが来ても倒壊しないこと。
先ほどのランキングを見てわかるとおり、発表なしのハウスメーカーは別として、みんな600ガルは余裕で超えていますよね。
つまり、耐震等級3が取れるのはめずらしいことでもなんでもなく、現在の注文住宅業界では当たり前なのです。
耐震性について営業マンに質問したときに、
「うちは耐震等級3なので安心です」
としか返ってこなかったら、そのハウスメーカーの家は600ガルの基準ギリギリの耐震性である可能性があります。
基準を大幅に超えているハウスメーカーは、耐震等級3が取れることを述べたうえで、実験の結果を具体的に説明したり、耐震性を高めるためにプラスアルファでやっていることをいろいろ教えてくれるものです。
「鉄骨は地震に強い」は間違ったイメージ
多くのひとが誤解しているのが、「鉄骨は地震に強い」というイメージ。
先ほどのランキングで第1位にランクインした三井ホームと、第2位にランクインした住友林業は、木造住宅のハウスメーカーです。
逆に最下位にランクインしたへーベルハウスとパナソニックホームズは、鉄骨住宅のハウスメーカー。
耐震性を見るうえで大事なのは木造か鉄骨かということではなく、そのハウスメーカー独自の工法が地震に強いかどうかです。
「工法の話は小難しくて眠たくなる」という気持ちもよくわかりますし、いろいろ理屈をこねたところで結果がすべてなので、上記のランキングを見て判断しましょう。
ガルとカインの違い
先ほどのランキングを見ると、耐震実験の結果をガルで表しているハウスメーカーと、カインで表しているハウスメーカーがありましたよね。
ガルは地震の瞬間的な衝撃力の大きさを表す単位で、世界の地震観測史上の最大値は4,022ガル。
カインは地盤の揺れの速さを表す単位で、熊本地震で震度7を観測した益城町では186カインでした。
どちらで表すほうがえらい、というものではなく、耐震性を見るうえではどちらも重要な数値です。
三井ホームのように両方発表してくれれば比較しやすいのですが、両方同時に計測することは不可能なのか、ほとんどのハウスメーカーがガルかカインのどちらかしか発表していません。
逆に三井ホームは余震については何も触れていなかったり、積水ハウスとセキスイハイムは震度7の加振回数が曖昧だったりと、すべてを明確に発表しているハウスメーカーが1社もないのが現状です。
ここまで書いてきましたが、数値で比較すれば各社の違いがひと目でわかりますね。
この記事を読んだことで、いちばん地震に強いハウスメーカーはどこなのかという疑問が解消されることを願っています。
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