「積水ハウスで家を建てたいんだけど、年収っていくら必要?」
「月々の支払い額ってどれくらいになるの? 年収3,000,000円でも建てられるかな?」
注文住宅の値段、車や電化製品と違ってはっきりした額が決まっていないし、いくら用意すればいいのかわかりにくいですよね。
この記事では、積水ハウスで家を建てるには年収はいくら必要か、それに満たない年収で建てるにはどうしたらいいかをわかりやすく解説します。
実際に積水ハウスで建てたひとの実例を挙げながら解説しますので、ぜひ最後まで読んでください。
積水ハウスで家を建てたひとの年収
積水ハウスで実際に家を建てたひとの口コミを調べると、年収は6,500,000円~9,000,000円程度であることがわかります。
建築費用は35,000,000円~39,000,000円で、年収の3.88倍~6倍の家を建てているのが実情です。
年収9,000,000円で35,000,000円の家を建てたひとは、さらに土地代を加えて総支払い額が69,000,000円と、年収の7.66倍の金額に。
7.66倍と聞くと無謀な金額に聞こえるかもしれませんが、頭金を15,000,000円用意することで、月々の支払いは110,000円と、無理のない返済計画を立てています。
積水ハウスで家を建てるには年収はいくら必要か
では実際にいくつかの商品を例に出して、必要な年収がいくらになるか計算していきましょう。
対象とする商品は以下の4つです。
商品名 | 特徴 |
イズ・ロイエ | 鉄骨2階建て |
平屋の季(ひらやのとき) | 鉄骨平屋 |
ビエナ | 鉄骨3・4階建て |
いおり | 木造2階建て |
なお支払いの条件としては、次の通りで計算します。
- 頭金を本体価格の2割用意する
- 35年ローン(金利1.24%で固定)
- ボーナス払いなし
- 元利均等返済
イズ・ロイエの必要年収
(画像引用:積水ハウスホームページ https://www.sekisuihouse.co.jp/)
鉄骨2階建てのイズ・ロイエ。坪単価の目安は800,000円~1,100,000円です。
わかりやすくするために坪単価を950,000円と仮定して、イズ・ロイエを延べ床面積30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
(※実際は延べ床面積が上下すると坪単価も変わるので、正確な金額ではありませんが、坪単価がいくら変動するかは断言できないため、この記事では一定で計算します。詳しくは以下の記事を参照してください。)
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
31,350,000円 | 41,800,000円 | 52,250,000円 | 62,700,000円 |
頭金 | 6,270,000円 | 8,360,000円 | 10,450,000円 | 12,540,000円 |
月々の支払い額 | 74,000円 | 99,000円 | 123,000円 | 148,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は99,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は74,000円です。
ただし、土地を持っていない場合はこれに加えて土地代がかかります。土地代はピンキリですが、東京都内や首都圏に住むのであれば30,000,000円は見ておきましょう。
さらに、注文住宅を建てる際は本体価格とは別に諸費用がかかります。金額は本体価格と土地代を足した金額の2割~3割程度。
仮に30,000,000円の土地を購入してイズ・ロイエを建てるとしたら、以下の計算でおおざっぱな総支払い額が出せます。
・30坪の場合
(本体価格31,350,000円+土地代30,000,000円)×1.25=76,687,500円
・40坪の場合
(本体価格41,800,000円+土地代30,000,000円)×1.25=89,750,000円
・50坪の場合
(本体価格52,250,000円+土地代30,000,000円)×1.25=102,812,500円
・60坪の場合
(本体価格62,700,000円+土地代30,000,000円)×1.25=115,875,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で76,687,500円です。
先ほどの実例のように年収の7.66倍でこの金額になるとすれば、イズ・ロイエを建てるには10,011,422円の年収が必要という計算になります。
ちなみに諸費用の内訳については以下の記事で詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ここまで読んで「高い…」と感じた方のために、積水ハウスでつかえる値引き交渉のやりかたを以下の記事で解説しています。少しでも安く建てるために参考になれば幸いです。
平屋の季の必要年収
(画像引用:積水ハウスホームページ https://www.sekisuihouse.co.jp/)
平屋の季の坪単価は、600,000円~900,000円が目安です。
わかりやすくするために750,000円と仮定して、平屋の季を延べ床面積30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
24,750,000円 | 33,000,000円 | 41,250,000円 | 49,500,000円 |
頭金 | 4,950,000円 | 6,600,000円 | 8,250,000円 | 9,900,000円 |
月々の支払い額 | 59,000円 | 78,000円 | 97,000円 | 117,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は78,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は59,000円です。
では、30,000,000円の土地を購入して平屋の季を建てると仮定し、諸費用を含めておおざっぱな総支払い額を出してみましょう。
・30坪の場合
(本体価格24,750,000円+土地代30,000,000円)×1.25=68,437,500円
・40坪の場合
(本体価格33,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=78,750,000円
・50坪の場合
(本体価格41,250,000円+土地代30,000,000円)×1.25=89,062,500円
・60坪の場合
(本体価格49,500,000円+土地代30,000,000円)×1.25=99,375,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で68,437,500円です。
年収の7.66倍でこの金額になるとすれば、平屋の季を建てるには8,934,399円の年収が必要という計算になります。
ビエナの必要年収
(画像引用:積水ハウスホームページ https://www.sekisuihouse.co.jp/)
鉄骨3・4階建て、ビエナ。坪単価の目安は750,000円~950,000円です。
わかりやすくするために850,000円と仮定して、ビエナを延べ床面積30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
28,050,000円 | 37,400,000円 | 46,750,000円 | 56,100,000円 |
頭金 | 5,610,000円 | 7,480,000円 | 9,350,000円 | 11,220,000円 |
月々の支払い額 | 66,000円 | 88,000円 | 110,000円 | 132,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は88,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は66,000円です。
では、30,000,000円の土地を購入してビエナを建てると仮定し、諸費用を含めておおざっぱな総支払い額を出してみましょう。
・30坪の場合
(本体価格28,050,000円+土地代30,000,000円)×1.25=72,562,500円
・40坪の場合
(本体価格37,400,000円+土地代30,000,000円)×1.25=84,250,000円
・50坪の場合
(本体価格46,750,000円+土地代30,000,000円)×1.25=95,937,500円
・60坪の場合
(本体価格56,100,000円+土地代30,000,000円)×1.25=107,625,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で72,562,500円です。
年収の7.66倍でこの金額になるとすれば、ビエナを建てるには9,472,911円の年収が必要という計算になります。
いおりの必要年収
(画像引用:積水ハウスホームページ https://www.sekisuihouse.co.jp/)
木造住宅構法(シャーウッド構法)の2階建て、いおり。坪単価の目安は700,000円~900,000円です。
わかりやすくするために800,000円と仮定して、いおりを30坪~60坪で建てた場合で計算すると、支払い額は下の表のようになります。
費用 | 30坪の場合 | 40坪の場合 | 50坪の場合 | 60坪の場合 |
本体価格 (消費税込み) |
26,400,000円 | 35,200,000円 | 44,000,000円 | 52,800,000円 |
頭金 | 5,280,000円 | 7,040,000円 | 8,800,000円 | 10,560,000円 |
月々の支払い額 | 63,000円 | 83,000円 | 104,000円 | 125,000円 |
平均的な40坪の家であれば、月々の支払い額は83,000円。30坪の小さな家でもよければ、月々の支払い額は63,000円です。
では、30,000,000円の土地を購入していおりを建てると仮定し、諸費用を含めておおざっぱな総支払い額を出してみましょう。
・30坪の場合
(本体価格26,400,000円+土地代30,000,000円)×1.25=70,500,000円
・40坪の場合
(本体価格35,200,000円+土地代30,000,000円)×1.25=81,500,000円
・50坪の場合
(本体価格44,000,000円+土地代30,000,000円)×1.25=92,500,000円
・60坪の場合
(本体価格52,800,000円+土地代30,000,000円)×1.25=103,500,000円
土地代と諸費用をあわせると、総支払い額は30坪で70,500,000円です。
年収の7.66倍でこの金額になるとすれば、いおりを建てるには9,203,655円の年収が必要という計算になります。
積水ハウスの家を〇〇の年収で建てるには
(画像引用:積水ハウスホームページ https://www.sekisuihouse.co.jp/)
ここまでは30,000,000円の土地を買う前提で必要な年収を出してきましたが、もちろん土地代にいくらかけるかは個人の自由です。
ここからは、
- 年収3,000,000円
- 年収5,000,000円
- 年収7,000,000円
これら3つの年収で積水ハウスの家を建てるにはどうすればいいかを見ていきましょう。
年収3,000,000円の場合
年収3,000,000円の場合、7.66倍で計算すると、22,980,000円。
先ほど例として挙げたなかでもっとも安い30坪の平屋の季が、本体価格だけで24,750,000円なので、土地をすでに持っているとしても予算オーバーです。
こうなると、まず設備のグレードを下げて、坪単価を下限の600,000円まで下げるしかありません。
坪単価600,000円で30坪の家であれば、本体価格は消費税込みで19,800,000円。これでも諸費用を考えると土地代にかけられるお金がのこらないので、坪数も下げましょう。
22坪の家にすれば、本体価格は消費税込みで14,520,000円※。これなら諸費用を考慮しても土地代に3,000,000円使えます。
頭金2,900,000円+諸費用4,380,000円の計7,280,000円用意して、月々の支払いは43,000円です。
年収3,000,000円というと月収が250,000円あるわけですから、夫婦2人で生活するぶんには困らないでしょう。
(※先ほど触れたように、坪数が変わると坪単価も変わりますが、いくら変わるかが断言できないため、一定で計算しています。)
年収5,000,000円の場合
年収5,000,000円の場合、7.66倍で計算すると、38,300,000円。
30坪の平屋の季はグレードを下げなくても予算内で建てられますが、諸費用を考慮すると土地代に使えるお金が5,500,000円しかありません。
5,500,000円だと東京都内に住むのは難しく、首都圏もしくは地方で探すことになります。
設備のグレードを下げて坪単価を下限の600,000円まで下げれば、30坪の平屋の季でも本体価格19,800,000円なので、土地代に10,000,000円かけられますが、それでも東京都内に住むのは厳しいです。
この場合、頭金3,960,000円+諸費用7,450,000円の計11,410,000円用意して、月々の支払いは76,000円。
年収5,000,000円ということは月収が416,000円あるわけですから、頭金と諸費用さえ用意できれば、支払い自体はそれほどきつくないでしょう。
年収7,000,000円の場合
年収7,000,000円の場合、7.66倍で計算すると、53,620,000円。
これぐらい予算があれば、先ほど挙げたなかでもっとも高額な、イズ・ロイエも建てられます。
イズ・ロイエの本体価格は30坪で31,350,000円なので、諸費用を考慮すると土地代にかけられるのは11,000,000円です。
頭金6,270,000円+諸費用10,587,500円の計16,857,500円用意するとして、月々の支払いは106,000円。
年収7,000,000円というと月収が583,000円あるわけですから、これぐらい支払いがあっても余裕を持って暮らせるでしょう。
もう少し広い家がよければ、40坪のいおりが本体価格35,200,000円で建てられますが、諸費用を考慮すると土地代には7,500,000円しか使えないので、東京都内に住むのは難しく、首都圏もしくは地方に住むことになります。
その場合は頭金7,040,000円+諸費用10,675,000円の計17,715,000円用意して、月々の支払いは105,000円です。
ここまで書いてきましたが、無理のない返済計画を立てるために、頭金は本体価格の2割以上の額を用意しておきましょう。
この記事を読んだことで、積水ハウスで家を建てるには年収いくら必要かという疑問が解消されることを願っています。
なお、積水ハウスで実際に建てた方たちの声を以下の記事で解説していますので、「積水ハウスの家の住み心地」について知りたい方はぜひこちらも参考にしてください。
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