「注文住宅を建てようと思ってるんだけど、トヨタホームとセキスイハイムどっちがいいか悩む…」
「選択失敗して後悔したくない! トヨタホームとセキスイハイムを選ぶ決め手を教えて!」
人生で一度の注文住宅、ハウスメーカー選びで失敗したくないですよね。
この記事では、トヨタホームとセキスイハイムの特徴を7つのポイントに分けて、詳しく比較したうえで、どちらを選んだらいいかを解説します。
読めば自分に合っているのはどちらのハウスメーカーなのかがハッキリしますので、ぜひ最後まで読んでください。
トヨタホームとセキスイハイムの比較ポイント7つ
それではまず、トヨタホームとセキスイハイムを以下の7つのポイントで比較してみましょう。
- 耐震性
- 間取りの自由度
- 坪単価
- 構造
- 断熱性能
- アフターサービス
- 営業マン(ホームアドバイザー)の質
耐震性はセキスイハイムのほうが安心
耐震性は、セキスイハイムのほうが安心です。根拠を解説します。
(画像引用:トヨタホームホームページ https://www.toyotahome.co.jp/)
まず、トヨタホームは標準仕様で耐震等級3(建築基準法レベルの1.5倍の耐震性)が取得可能です。
トヨタホームが行った耐震実験では、震度6以上の揺れを17回、余震を想定した計90回の揺れを再現。
その結果、内装クロスに一部しわや切れ、石膏ボードの割れ程度の軽い損傷があったのみで、構造体の損傷は一切ありませんでした。
一般的な基準である耐震等級3は600ガル(※ガル=地震の揺れの大きさを表す加速度の単位)程度の地震が起きても倒壊しないことが基準になっていますが、実験では約1.83倍の1,099ガルまでクリアしています。
(画像引用:セキスイハイムホームページ https://www.sekisuiheim.com/)
対して、セキスイハイムも標準仕様で耐震等級3を取得可能です。
セキスイハイムが行った実験では、標準的な2階建ての建物に計100回以上の揺れを実施。
耐震等級3の基準である600ガルの3.52倍、2,112ガルの揺れを与えても、構造体に有害なダメージはありませんでした。
さらに2階建てよりも被害が大きくなりやすい3階建ての建物を使った実験でも、1,862ガルまでクリアしています。
実験結果の数値を見ると、セキスイハイムが2,112ガル、トヨタホームが1,099ガルと、大きな差がついていますね。
これらの比較をもとに結論をいえば、耐震性ではセキスイハイムのほうが安心です。
間取りの自由度は同レベル(メイン商品の場合)
(画像引用:トヨタホームホームページ https://www.toyotahome.co.jp/)
トヨタホームとセキスイハイムは、どちらも鉄骨ラーメン構造をメインとしています。
構造がおなじである以上、間取りにかかる制約も共通しており、間取りの自由度はどちらも同レベルです。
鉄骨ラーメン構造のほかに、トヨタホームはEST工法、セキスイハイムは木造2×6工法を用意。
EST工法は、両社の工法のなかでゆいいつ、通し柱(上下階でおなじ位置に来る柱)が不要という特徴があり、上下階でまったく違う間取りにすることができます。
よって、これら4つのなかで比較するなら、間取りの自由度が高いのはトヨタホームのEST工法です。
坪単価はトヨタホームのほうが安い
坪単価の目安は、
- トヨタホーム:400,000円~1,000,000円
- セキスイハイム:600,000円~1,000,000円
となっており、トヨタホームのほうが安いです。
ただ、坪単価の計算方法には厳密な決まりがなく、計算方法によって金額が大きく変わってきます。さらに材料費の高騰や建築会社の方針変更によって年々変動していくので、あくまで参考程度にとらえましょう。
なお坪単価の計算方法については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
具体的にいくらで建てられるか総額が知りたい方には、以下の記事がおすすめです。ぜひ読んでください。
鉄骨がいいか木造がいいか
トヨタホームとセキスイハイムの決定的な違いは、木造住宅を扱っているかどうかです。
トヨタホームの家はすべて鉄骨住宅となっていますが、セキスイハイムの家は木造・鉄骨どちらか好きなほうを選べます。
木造住宅の大きなメリットは、火災に強いということ。
木は「表面が炭化しても内部まで完全に炭化するまでに時間がかかる」という特徴があり、火災が発生してから避難するまでの時間には30分以上の余裕があります。
対して、鉄は燃やすと5分で強度が半分以下になり、10分燃やし続けると強度が20%程度しか残りません。強度が下がった鉄はぐにゃりと曲がってしまいます。
火災に強い家に住みたければ、セキスイハイムの木造住宅を選ぶほうがおすすめです。
こう聞くと鉄骨住宅を建てるのが不安になってしまいますが、鉄骨住宅には耐久性が高いというメリットもあり、鉄骨住宅が木造住宅よりも劣るというわけではありません。
木造住宅・鉄骨住宅それぞれのメリット・デメリットは以下の記事で解説しています。どちらを選んでいいかわからない方は参考にしてください。
断熱性能は鉄骨ならトヨタホームが上
断熱性能は、鉄骨の場合はトヨタホームが上、木造の場合はセキスイハイムが上です。
住宅の断熱性能を表す「Q値」と、年間でかかる冷暖房費を下の表で比較しました。見てください。
ハウスメーカー | Q値(断熱性能) | 年間冷暖房費(37坪の場合) |
セキスイハイム(木造) | 1.60 | 110,000円 |
トヨタホーム(鉄骨ラーメン) | 1.86 | 172,000円 |
セキスイハイム(鉄骨) | 2.10 | 211,000円 |
「Q値」は小さければ小さいほど断熱性能が高いという意味です。
数値を見ると、セキスイハイム(木造)がもっとも断熱性能が高いことがわかりますね。
年間冷暖房費は断熱性能が高くなるほど安くなり、37坪の住宅の場合、セキスイハイム(鉄骨)よりもトヨタホームのほうが39,000円安く、セキスイハイム(木造)だとさらに62,000円安いです。
アフターサービスはセキスイハイムのほうが手厚い
トヨタホームとセキスイハイムのアフターサービスを比較してみると、セキスイハイムのほうが手厚いことがわかります。内容は以下の通りです。
<トヨタホームのアフターサービス>
- 基礎と構造体に30年の保証(最長60年まで延長可)
- 外壁・床・屋根に20年の保証(〃)
- 雨水の侵入防止部分に15年の保証(〃)
- 虫害(シロアリ)に10年の保証(最長30年まで延長可)
- 付帯設備に10年の保証
- 延長は保証が切れる年に有料点検を受けることで10年延長できる
- 延長した場合は5年後に無料点検が実施される
- 入居後は2ヶ月・11ヶ月・23ヶ月・5年・10年・15年・20年・25年目に無料点検を行う
- 60年経過後も、5年ごとに生涯点検を受けることが可能
- 入居後の不具合は年中無休のトヨタホームオーナーズクラブに相談できる
<セキスイハイムのアフターサービス>
- 構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分・外壁(下地及び仕上げ材)について、最長30年の保証がつく
- 30年保証の適用を受けるためには、引渡しから6ヶ月・1年・2年のタイミングで行われる定期点検と、25年目までの5年おきに行われる定期診断(無料)を受けること
- 30年目以降も、60年目までは5年おきに定期診断が実施される
- 入居後に利用できる相談窓口は24時間365日対応
雨水の侵入を防止する部分の初期保証が、セキスイハイムは30年となっているのに対し、トヨタホームは15年となっています。
トヨタホームも有料点検を受ければ30年目以降まで延長できますが、お金をはらって延長するよりも、最初から30年保証してくれたほうがありがたいのは間違いありません。
30年経過後も、セキスイハイムは60年目まで5年おきに無料の定期診断が行われます。
トヨタホームは60年まで延長しようと思ったら、10年おきに有料点検を受けることが必要です。
60年経過後はトヨタホームのみ5年おきの生涯点検が受けられるものの、子どもや孫に家を引き継いで住みたい場合を除いて、両社の満足度を逆転させる要因にはならないでしょう。
営業マン(ホームアドバイザー)の質はセキスイハイム>トヨタホーム(個人的な意見)
私は住宅展示場で、トヨタホームのホームアドバイザー、そしてセキスイハイムの営業マンとそれぞれ話した経験があります。
まず、トヨタホームのホームアドバイザー(推定40代女性)。
ふつうはまず名刺を渡して名乗ってからくわしい話を始めるものですが、その女性は名刺をくれることも名乗ることもせず、アンケートの内容だけをさらっと見たあとですぐにモデルハウス内を案内し始めました。
構造に関する模型を見るときは、軽く触れる程度に説明してあっさりスルー。
間取りについても必要最低限の説明しかせず、トヨタホームで家を建てて生活するイメージが少しも湧きませんでした。
早々に薄いカタログを2冊手渡されて、わずか15分で見学終了。
今まで見てきたハウスメーカーは最短でも1時間半は見学にかかったので、ここまであからさまにやる気のない対応をされたのは初めてでした。
対して、セキスイハイムの営業マン(推定40代男性)は、こちらがした質問に対して耐震等級・制震・免震といった用語を使って詳しく説明してくれました。
途中で「打ち合わせに行かないといけない」といって、別の営業マン(推定30代男性)に交代。
メーカーの方針なのか、2人ともまったくガツガツしておらず、自社の商品のメリットをいった後にかならずデメリットを付け加えて、こちらに判断する間を与えるのが印象的でした。
両社の対応に優劣をつけるなら、間違いなくセキスイハイムのほうが上ですね。
トヨタホームとセキスイハイムを選ぶ決め手
トヨタホームとセキスイハイムを比較してきた結論として、両社を選ぶ決め手は以下の2つです。
- 子どもや孫に家を引き継ぎたいならトヨタホーム
- 耐震性の高さで選ぶならセキスイハイム
引渡しから60年経過後も引き続き点検をしてくれるのは、両社のなかではトヨタホームだけなので、子どもや孫に引き継いで末永く住んでほしいならトヨタホームが安心です。
逆に、60年間自分たちの世代だけ住めればいい、という考えであれば、60年間無料で定期診断をしてくれるセキスイハイムのほうがメンテナンス費用を抑えられます。
耐震性はセキスイハイムとトヨタホームで実験結果に大きな差がありますから、地震に対する強さで選ぶならセキスイハイムを選びましょう。
ここまで書いてきましたが、坪単価はあくまで目安なので、価格に魅力を感じてトヨタホームを選ぼうとしているなら、本当にトヨタホームのほうが安いかどうか相見積もりを取ることをおすすめします。
この記事を読んだことで、トヨタホームとセキスイハイムどちらを選べばいいかという悩みが解消されれば幸いです。
なお、それぞれのメーカーで実際に建てた方たちの声を以下の記事で解説していますので、「トヨタホーム・セキスイハイム両社の家の住み心地」について知りたい方はぜひ参考にしてください。
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各メーカーの家の仕様や特長を知ることで、住みたいイメージに合致するのがどこのメーカーなのか、ひと目で判断できるでしょう。
- ハウスメーカーの公式ホームページを見ても違いがよくわからない
- 時間と手間をかけずにメーカーを比較したい
- 住宅展示場で1社1社話を聞いてまわるのがめんどくさい
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