「家を建てようと思ってハウスメーカーをえらんでる最中なんだけど、標準仕様がいちばん豪華なのってどこ？」
「そもそもハウスメーカーの標準仕様にはどんな違いがあるの？ くわしく教えて！」
ハウスメーカーの標準仕様って、ホームページを見ても書いていないし、調べるのが面倒ですよね。
この記事では、大手ハウスメーカー6社の標準仕様の特長を挙げ、比較した結果わかった注意点を解説します。
読めば、大手ハウスメーカーの標準仕様の機能性や違いについて理解できますので、ぜひ最後まで読んでください。
大手ハウスメーカー6社の標準仕様の特長
それではまず、大手ハウスメーカーの標準仕様ではどんな設備がえらべるのか、それぞれの特長を大まかに解説していきます。
対象とするのは以下の6社です。
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- 住友林業
- 大和ハウス
- パナソニックホームズ
- トヨタホーム
それでは見ていきましょう。
積水ハウスの標準仕様の特長
（画像引用：パナソニックホームページ https://www.panasonic.com/jp/home.html）
積水ハウスの標準仕様では、以下の設備がえらべます。
・キッチン
パナソニック製「ラクシーナ」
クリナップ製「ステディア」
・お風呂
積水ホームテクノ製「バスサルーンエスコート」
・洗面台
パナソニック製「ウツクシーズ」
リクシル製「L.C.（エルシィ）」
・トイレ
TOTO製タンク付きトイレ
リクシル製タンク付きトイレ
パナソニック製キッチン「ラクシーナ」は、「スゴピカ素材」という汚れが落ちやすい素材でシンクができていることと、コンロが横に3つ並んでいて、複数の料理を同時につくる際に鍋を移動させる手間がかからないのが特長。
クリナップ製キッチン「ステディア」は、収納力の高さと取り出しやすさ、そして「美コート」という油汚れの落ちやすい素材でシンクがつくられているのがウリです。
お風呂は積水ホームテクノ一択で、浴槽の面積を少し減らすことで洗い場を広く取っているのがウリポイント。
パナソニック製洗面台「ウツクシーズ」は、「スゴピカ素材」でミラーやシンクができていて掃除がしやすいことと、「美ルック」というLED照明で肌を自然な色に映し、女性のメイクを楽しくさせる特長があります。
リクシル製洗面台「L.C.」は、光の色の変化で吐水温度を表示し、水が出ているかお湯が出ているか目視でわかるのが特長です。
いちばん特徴的な部分だけをざっと解説しましたが、積水ハウスの標準仕様についてもっと知りたい方には以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
セキスイハイムの標準仕様の特長
（画像引用：タカラスタンダードホームページ https://www.takara-standard.co.jp/）
セキスイハイムの標準仕様では、以下の設備がえらべます。
・キッチン
タカラスタンダード製「オフェリア」
リクシル製「アレスタ」
・お風呂
セキスイハイム純正「エイジレスプラウドバス」
・洗面台
パナソニック製「ウツクシーズ」
パナソニック製「シーライン」
リクシル製「L.C.（エルシィ）」
・トイレ
TOTO製タンクレス風トイレ
タカラスタンダード製キッチン「オフェリア」は、「ホーロー素材」という油汚れが落ちやすい素材で壁や収納スペースができているのが特長。
リクシル製キッチン「アレスタ」は、レンジフードが「よごれんフード」という10年間掃除不要な仕様になっているのがウリです。
お風呂はセキスイハイム純正一択で、「らくり～んコート浴槽」と名付けられたコーティングにより、毎日しなければいけない掃除はお湯を抜いたあとにシャワーで流すだけ、こすり洗いは週に1回で済むというのがウリポイント。
パナソニック製洗面台「シーライン」は、「収納を多くしたい」・「床掃除がしやすいのがいい」・「収納したものをあえて見せたい」・「すわってメイクしたい」、といった好みに応じて、4つの形からえらべるのが特長です。
いちばん特徴的な部分だけをざっと解説しましたが、セキスイハイムの標準仕様についてもっと知りたい方には以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
住友林業の標準仕様の特長
（画像引用：トクラスホームページ https://www.toclas.co.jp/）
住友林業の標準仕様では、以下の設備がえらべます。
・キッチン
トクラス製「LEYK」シリーズ
リクシル製「LESK」シリーズ
クリナップ製「LDPK」シリーズ
永大産業製「LCEK」シリーズ
・お風呂
トクラス製「LCYB」シリーズ
リクシル製「LEIB」シリーズ
積水ホームテクノ製「LCSB」シリーズ
・洗面台
リクシル製「LDID」シリーズ
パナソニック製「LDMD」シリーズ
・トイレ
TOTO製GG-J（1階）
TOTO製STT340（2階）
トクラス製キッチン「LEYK」シリーズは、レンジフードのフィルターが小さく、掃除する際は取り外して食洗器に入れることが可能。
リクシル製キッチン「LESK」シリーズは、調理器具の大きさにあわせてもっとも取り出しやすく計算された収納スペースがウリです。
クリナップ製キッチン「LDPK」シリーズは、「流レールシンク」と名付けられたシンクが水の流れをコントロールして、排水口にゴミが流れていきやすい、という特長があります。
永大産業製キッチン「LCEK」シリーズは、シンク内の1段下がった高さに水切りプレートを設置できるようになっており、シンク内で調理作業をしやすいのがウリポイント。
トクラス製お風呂「LCYB」シリーズは、浴槽の素材に「スターク」という人造大理石をつかうことで、皮脂やせっけんカス・水あかといった汚れが落ちやすいのが特長です。
リクシル製お風呂「LEIB」シリーズは、「キレイサーモフロア」と名付けられた床が汚れを固着させず、流した水がうまく洗い流してくれるというメリットが。
積水ホームテクノ製お風呂「LCSB」シリーズは、浴槽にアクリルコートが施されていて、汚れがつきにくい。
リクシル製洗面台「LDID」シリーズは、「スマートポケット」という小物入れがミラーの下についており、メイク道具を収納できます。
パナソニック製洗面台「LDMDシリーズ」は、通常のミラーのほかに、小さな子どもでも見やすい低い位置にもミラーがついていて、台に乗らずに身じたくできるのがウリです。
いちばん特徴的な部分だけをざっと解説しましたが、住友林業の標準仕様についてもっと知りたい方には以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
大和ハウスの標準仕様の特長
（画像引用：リクシルホームページ https://www.lixil.co.jp/）
大和ハウスの標準仕様では、以下の設備がえらべます。
・キッチン
パナソニック製「ラクシーナ」
リクシル製「リシェルSI」
・お風呂
パナソニック製「オフローラ」
リクシル製「アライズ」
・洗面台
サダシゲ製
・トイレ
TOTO製「ピュアレストEX」
リクシル製「アメージュZ」
リクシル製キッチン「リシェルSI」は、ワークトップの素材にセラミックを使用し、高熱のフライパンや鍋を置いても変形や変色が起こりにくいのが特長。
パナソニック製お風呂「オフローラ」は、浴槽に「スゴピカ素材」をつかうことで、汚れにくいのがウリです。
リクシル製お風呂「アライズ」は、先ほど解説した住友林業の「LEIB」シリーズとおなじく、「キレイサーモフロア」を採用し、汚れを固着させないという特長があります。
TOTO製トイレ「ピュアレストEX」は、「セフィオンテクト」という特殊な仕様により、便器内部の汚れがつきにくいのがウリポイント。
リクシル製トイレ「アメージュZ」は、便器内部にアクアセラミックを使用することで、水あかがつきにくいというメリットが。
いちばん特徴的な部分だけをざっと解説しましたが、大和ハウスの標準仕様についてもっと知りたい方には以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
パナソニックホームズの標準仕様の特長
（画像引用：パナソニックホームページ https://www.panasonic.com/jp/home.html）
パナソニックホームズの標準仕様では、以下の設備がえらべます。
・キッチン
パナソニック製「ラクシーナ」
・お風呂
パナソニック製「オフローラ」
・洗面台
パナソニック製「シーライン」
・トイレ
パナソニック製「アラウーノ」
パナソニック製トイレ「アラウーノ」は、陶器ではなく「スゴピカ素材」でつくられており、汚れがたまりにくいのが特長。
さらに中性洗剤をつかった「激落ちバブル」という細かい泡の力で、便器内を洗浄します。
いちばん特徴的な部分だけをざっと解説しましたが、パナソニックホームズの標準仕様についてもっと知りたい方には以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
トヨタホームの標準仕様の特長
（画像引用：リクシルホームページ https://www.lixil.co.jp/）
トヨタホームの標準仕様では、以下の設備がえらべます。
・キッチン
リクシル製「リシェルSI」
リクシル製「アレスタ」
トクラス製「ベリー」
トクラス製「Bb」
クリナップ製「ステディア」
・お風呂
リクシル製「スパージュ」
リクシル製「アライズ」
パナソニック製「オフローラ」
トクラス製「エブリィ」
・洗面台
リクシル製「ピアラ」
リクシル製「リフラ」
リクシル製「ルミシス」
リクシル製「L.C.（エルシィ）」
パナソニック製「ウツクシーズ」
パナソニック製「シーライン」
TOTO製「Vシリーズ」
トクラス製「エポック」
・トイレ
TOTO製「ネオレスト」
リクシル製「サティス」
パナソニック製「アラウーノ」
トクラス製キッチン「ベリー」は、先ほど解説した住友林業の「LEYK」シリーズとおなじく、レンジフードのフィルターが小さいので、掃除する際に取り外して食洗器に入れることが可能。
トクラス製キッチン「Bb」も、おなじ特長を備えています。
リクシル製お風呂「スパージュ」は、肩からお湯を浴びる「肩湯」を浴槽のなかで楽しめるのがウリです。
トクラス製お風呂「エブリィ」は、住友林業の「LCYB」シリーズとおなじく、浴槽の素材に「スターク」という人造大理石をつかうことで、汚れが落ちやすいのが特長です。
リクシル製洗面台「ピアラ」は、三面鏡の裏に5cm刻みで高さ調節できるトレイのついた収納スペースがあり、メイク用品のような高さの違うものを3段まで分けてしまっておけます。
リクシル製洗面台「リフラ」は、従来の洗面台の70%というコンパクトなサイズで、せまい場所にも設置できるのがウリポイント。
リクシル製洗面台「ルミシス」は、ボウルを2つ横並びに設置することができ、朝の混雑時に2人同時に洗面台をつかえる、というメリットが。
TOTO製洗面台「Vシリーズ」は、ミラーに電気をつかわずにくもりを防ぐ、「くもり止めコート」が施してあり、従来のくもり止めヒーターと違って、くもりが消えるまでの待ち時間がありません。
トクラス製洗面台「エポック」は、継ぎ目のない一体成形で掃除がかんたんなのが特長です。
TOTO製トイレ「ネオレスト」は、除菌成分をふくんだ「きれい除菌水」が出て、便器内を除菌してくれます。
リクシル製トイレ「サティス」は、便器内に気流を発生させて、強力に脱臭する「エアシールド脱臭」がウリ。
いちばん特徴的な部分だけをざっと解説しましたが、トヨタホームの標準仕様についてもっと知りたい方には以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてください。
大手ハウスメーカー6社の標準仕様を比較した結果
上記のように大手ハウスメーカー6社の標準仕様を比較してみると、選択肢がもっとも豊富なのはトヨタホームであり、もっとも少ないのはパナソニックホームズであることがわかりますね。
ただ、ひとつひとつの機能性を見ると、キッチンの特長は他社の標準仕様にもついている機能ですし、「L.C.」「ウツクシーズ」「シーライン」なんかは他社でもえらべます。
飛びぬけてすごいのはリクシル製お風呂の「スパージュ」ぐらいで、選択肢が多いからといって豪華だと思いこんでしまうのは危険です。
実際に設置できるのは各設備1つずつなので、見た目の多さに惑わされるのではなく、本当に自分がつかいたい機能を備えているのはどれなのか、よく見て決めましょう。
6社分すべて細かく機能性を比較した私からすると、大手ハウスメーカー各社の標準仕様は大差ないです。
ここまで書いてきましたが、ハウスメーカーと契約する際にはショールームで実物を見せてもらうことになります。
写真で見るより実物を見ればあっさり決まる可能性もあるので、この記事を読んで迷ってしまった場合は、実物に触れてみてくださいね。
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